男性のトイレ事情って、女性には理解しにくい部分があります!
なぜ男性は立ってすることを好むのか、なぜ座ることを嫌がるのか、疑問に思ったことを調べてみました。
実は生理学的な理由もあれば、心理的な要因もあって、思っていたより複雑な背景があることがわかりました!
1. 体の構造的に立つ方が自然だから?
男性が立ちションを好む一番の理由は、やはり体の構造にあります。
男性器の形状や位置が、立った状態での排尿に適しているんです。
兵庫医科大学の研究チームが2022年に行った調査では、男性の体は立ちションの方が体の構造が排尿に適した状態になることが分かっています。
立った状態だと膀胱や尿道の位置関係がスムーズな排尿を促すため、座りションと比べて残尿が少なくなるんです。
実際の調査では、20ml以上の残尿が認められたのは立ちションではわずか13名中1名だったのに対し、座りションでは13名中7名と半数以上に多くの残尿が認められました。
2. 時間的な効率性を重視している?
男性が立ちションを好む理由として、時間の短縮も大きな要素でした。
立ちションなら衣服を脱ぐ必要がなく、排尿後にトイレットペーパーで拭く必要もありません。
調査によると、男性が小便器を利用する平均時間は37.7秒なのに対し、女性の個室トイレの平均利用時間は約93.1秒で、男性の約2.5倍の時間がかかっています。
・立ちション:平均37.7秒
・座りション:平均93.1秒(約2.5倍)
・衣服の脱着:不要
・拭き取り作業:不要
「そのほうが早いし楽」「いちいち座るのが面倒」という理由で立ちションを選ぶ男性が多いのも納得ですね。
3. 本心では立ちたいという気持ちが強い?
おもしろいことに、実際は座りションをしている男性でも、本心では立ちたいと思っている人が多いんです。
ある調査では、7割近くの人が本心では「立つスタイル」の方が好きと回答しており、いつもは「座る派」の人でも約4割が「本心では立ちたい」と思っていることが判明しました。
立つスタイルの方が楽だからというのが大きな理由のようで、「そういうものだと思っているから」という文化的な背景も影響しています。
男性にとって立ちションは、ある種の自然な行為として認識されているようでした。
本心では立ちたい男性:約7割
実際に座りションしている男性:6割以上
理由:配偶者への配慮、掃除の手間など
4. 座りションには抵抗感がある?
男性が座りションを嫌がる理由として、心理的な抵抗感もあります。
「男は立ってするもんなんだ」という固定観念を持つ男性も存在し、座ることに対して違和感を感じる人もいるんです。
ただし、実際の統計を見ると、日本の男性の座りション率は年々増加していて、2021年には60.9%に達しています。
一方、アメリカの男性の座りション率はわずか18.0%で、文化的な違いも大きく影響しているようです。
5. 年齢によって事情が変わってくる?
年齢を重ねると、排尿に関する事情も変化してきます。
50歳を超える男性や排尿に不安を感じる男性では、座った方が残尿量が少なくなるという研究結果があります。
日本トイレ研究所のデータを見ると、座りションの理由として「トイレを汚さないため」が54.5%、「楽に排尿できるから」が14.0%という結果が出ています。
1. 49歳以下:座りション率57.1%
2. 50代:座りション率42.9%
3. 60代:座りション率45.2%
4. 70代:座りション率37.3%
特に40代以上では「座った方が楽」という理由が増える傾向があり、体の変化とともに排尿スタイルも変わっていくようです。
ただし、最終的な選択は個人の判断に委ねられるものですから、体調や環境に応じて最適な方法を選ぶのがよいでしょう。
まとめ
男性が立ちションを好む理由を調べてみると、体の構造的な利点から時間効率、そして心理的な要因まで様々な背景があることがわかりました!
生理学的には立った方が残尿が少なく、時間的にも効率的で、多くの男性が本心では立ちたいと思っているんです。
一方で、年齢や体調によっては座った方がメリットがある場合もあり、実際に日本では座りション派が増加傾向にあります。
文化的な背景や個人の価値観も大きく影響していて、思っていた以上に奥深いテーマでした!
