昔よく利用していたコンビニのことをふと思い出すことってありますよね。
特にココストアはもう営業していませんって名前は多くの人の記憶に残っています。
コンビニチェーンとしてのココストアは2016年10月31日に完全営業終了しています。
でも実は現在も別の業態で「ココストア」という名前の店舗があるんです!
1. コンビニのココストアはいつなくなったの?
コンビニチェーンのココストアは2016年10月31日に完全に営業を終了しました。
最後まで営業していたのは沖縄県宮古島市の宮古砂山店と宮古松原南店の2店舗でした。
実は、ココストアの終焉は段階的に進んでいたんですね。
2015年10月1日にファミリーマートによる買収が完了しました。
同年12月1日には吸収合併によって法人としてのココストアが消滅していました。
その後、約1年かけて全国の店舗が順次閉店やブランド転換を行いました。
最終的に宮古島の2店舗が最後の砦となっていたわけです。
当初は約1年での営業終了を予定していましたが約10か月で実現したとファミリーマートから発表されています。
2. なぜコンビニのココストアはなくなったの?
ココストアがなくなった最大の理由は経営不振でした。
全盛期には全国で2000店舗を超えていました。
でも買収時点では約660店舗(ココストア440店舗、エブリワン220店舗)にまで減少していました。
売上高も1000億円に満たない状況でした。
最近の業績は連続減収が続いていたようです。
一方でファミリーマートは無借金経営で知られていました。
2014年11月末時点で1500億円を超える現預金を保有するなど資金面で余力がありました。
そのため、最大100億円規模でココストアを買収することになったんです。
・全盛期→2000店舗超
・買収時(2015年)→約660店舗
・法人消滅時(2015年12月)→約800店舗
・最終営業終了(2016年10月)→2店舗
ファミリーマートとしては、ココストア買収によって北関東、中部、九州を中心とする店舗基盤を強化したかったわけですね。
商品調達や物流の効率化を図る狙いがあったんです。
3. コンビニココストアの跡地は今どうなってるの?
ココストアの跡地は主に3つのパターンに分かれています。
まず、約370店舗がファミリーマートに転換されました。
これが最も多いパターンで、看板を架け替えて営業を継続したケースです。
転換先がこんな感じで分かれていました
・ファミリーマート(約370店舗)
・ココストアリテール(30店舗)
・タックメイト・RICストア(その他残存店舗)
・完全閉店(一部店舗)
次に30店舗がミツウロコグループ傘下の「ココストアリテール」に譲渡されました。
さらに、ファミリーマートへの転換を予定していなかった残存店舗の一部は「タックメイト」(本州・沖縄県)や「RICストア」(九州)というブランドに変更されています。
日本初のコンビニ1号店とされる愛知県春日井市の藤山台店の場合は特殊でした。
この店舗は2016年9月に「タックメイト藤山台店」として再出発しました。
でも同年11月17日に閉店してしまったんです。
4. 現在もココストアという名前の店舗はあるの?
実は現在でも「ココストア」という名前の店舗はあります!
ただし、昔のコンビニとはまったく異なる業態なんです。
2025年現在確認できるのは、フィギュアやアニメグッズを販売する「coco-store.jp」というオンラインショップです。
こちらは2025年9月時点でも営業中で、にじさんじやホロライブのフィギュアなどを取り扱っています。
また、コストコ商品の再販店として「ココストア」という名前で営業している店舗もあります。
神奈川県鎌倉市大船にあるこの店舗は、2025年9月23日にもInstagramで新商品の情報を発信していました。
はっきり言うと、昔のコンビニチェーン「ココストア」とはまったく別の会社や店舗が同じ名前を使用している状況なんですね。
まとめ
コンビニチェーンとしてのココストアは2016年10月31日に完全営業終了し、現在はありません。
ファミリーマートによる買収から約1年という短期間で全国のココストアが姿を消しました。
これはコンビニ業界の激しい競争を物語っています。
ただし、現在も別の業態で「ココストア」という名前の店舗は営業中です。
フィギュア販売やコストコ商品再販店として、昔とはまったく違う形で「ココストア」の名前が使われ続けています。
これはおもしろい現象だと思います!

