駐禁取り締まりの「緑のおじさん」って誰?シルバー世代が多い理由

街中でよく見かける緑の制服を着た人たちが駐車違反の取り締まりをしている光景。

あの「緑のおじさん」と呼ばれる人たちの正体が気になって調べてみました。

確かに年配の方が多い印象があり、定年後の再就職なのかシルバー人材センターの仕事なのか、詳しく調べてみることにしました!

1. 緑のおじさんの正体は駐車監視員?

街中で駐車違反の取り締まりをしている「緑のおじさん」の正体は、正式には「駐車監視員」と呼ばれる人たちです。

2006年に制度が始まったもので、それまでは警察官が直接取り締まりを行っていました。

警察官の負担軽減と効率的な取り締まりを目的として、民間委託による駐車監視員制度が導入されたんです。

駐車監視員は都道府県公安委員会から登録を受けた法人に所属しており、専用の研修を受けて業務に当たっています。

緑色の制服が特徴的で、この色が「緑のおじさん」という愛称の由来になっているようです。

「みなし公務員」という扱いになっており、公務員ではないものの公務員と同等の業務を行います。

2. 年齢層はホントに高めなの?

実際のところ、駐車監視員として働く人の年齢層は確かに高めの傾向があります。

18歳以上であれば年齢制限はありませんが、実際には定年を60歳に設定している職場もあります。

ただし、求人情報を見ると「50~60代活躍中」「30代・40代・50代・60代・70代の男女ともに活躍中」との記載が多く見られ、幅広い年代が働いている職業でもあります。

警備業界全体の平均年齢は55歳以上とされており、特に60代以上の割合が増え続けているという統計もあります。

駐車監視員も警備業務の一種のため、同様の傾向があると考えられます。

また、「緑のおじさん」と呼ばれていますが、実際には男性だけでなく女性も多く活躍しています!

3. シルバー人材センターとの関係は?

駐車監視員の多くは、公安委員会に法人登録している民間の警備会社や派遣会社に所属しています。

シルバー人材センターが直接駐車監視業務を行っているわけではありません。

ただし、一部の地域では関連業務を委託されているケースや、高年齢者向けの求人として紹介されることもあるようです。

実際の働き方を見てみると、2人1組のシフト制で指定された時間帯に管轄エリアを巡回します。

駐車違反車両を発見したら、携行端末を操作して黄色いステッカーを発行し、車両に取り付けて撮影するまでが一連の作業になります。

駐車監視員になるには

1. 18歳以上であること
2. 駐車監視員資格者証を取得すること
3. 公安委員会登録済みの法人に所属すること
4. 法定研修を受けること

4. なぜシニア世代が多く働いているの?

駐車監視員にシニア世代が多い理由は、働く条件と仕事内容が大きく関係しています。

まず、この仕事は国家資格「駐車監視員資格者証」を取得すれば働けるため、社会人経験があれば年齢に関係なく始められます。

また、原則土日休みで残業もなく、定年後の生活スタイルに合わせやすいのも魅力です。

給与は日給1万1000円からスタートし、手当を含めて月収26万円程度になります。

セカンドキャリアとしては安定した収入を得られるため、一般企業や公務員だった方が再就職先として選ぶケースが多いんです。

・原則土日休み、残業なし
・国家資格で安定した働き方
・月収20万円台の安定収入
・人生経験を活かせる対人業務

こうした条件から、定年後のセカンドキャリアとして人気が高まっているようです。

まとめ

調べてみると、街中でよく見かける「緑のおじさん」は駐車監視員という正式な職業の方々でした。

確かに年配の方が多く働いていますが、実際には30代から70代まで幅広い年代が活躍している職場でもあります。

シルバー人材センターが直接業務を行っているわけではありませんが、定年後の再就職先として条件が整っていることが、シニア世代に人気の理由だと分かりました。

警察官の負担軽減という社会的な目的もあり、経験豊富な世代の力を借りて街の秩序を守っているのは、とても合理的な仕組みだと感じました!