街でよく見かける緑色の制服を着た駐禁取り締まりの人!
彼らが緑色の制服を着ている理由を調べてみると、実はちゃんとした意味があることが分かりました。
単なるデザインの好みじゃなく、全国統一の厳格な基準があったなんて驚きでした!
1.緑のおじさんって一体何者なの?

街中でよく見かける緑色の制服を着た人たちは、正式には「駐車監視員」という職業の方々です。
警察官じゃないんですが、警察署長から駐車違反の取り締まり業務を委託された民間企業に所属する「みなし公務員」という立場になります。
2006年の道路交通法改正で、警察官が行っていた駐車違反の取り締まりが民間委託されるようになりました。
国家公安委員会規則で定められた講習を受けて駐車監視員資格を取得した人が、この仕事に就けるシステムです。
主な業務内容はこのような感じです。
・放置車両の確認
・確認標章(黄色いステッカー)の取付け
・違反車両の撮影
これらの業務を2人1組のチームで行っているのが、街で見かける「緑のおじさん」たちなんですね。
2.なぜペパーミントグリーンという色なの?
駐車監視員の制服は「ペパーミントグリーン」という薄緑色で統一されているんです。
この色が選ばれた理由を調べてみると、視認性の向上が大きな目的だったようでした。
街中での作業において、パッと見ただけで駐車監視員だと認識しやすくするため、また警察官との区別を明確にするために、この優しい印象の緑色が採用されました。
実際にこの色を見ると「親しみやすそう」という感じがしますが、これも計算されて選ばれた色合いだったんです。
1. 薄緑色(色彩番号DIC1版C-203)を使用
2. 肩章のみ濃緑色を使用
3. 反射糸入り織物を採用
4. 駐車監視員証明マーク付き腕章着用
警察庁によって色彩や仕様まで詳細に規定されており、全国どこでもしっかりと統一感のある外観が保たれる仕組みになっています。
3.本当に全国で統一されているの?

駐車監視員の制服は、警察庁によって全国統一の基準が厳格に定められています。
北海道から沖縄まで、どの地域で見かける駐車監視員も同じペパーミントグリーンの制服を着用しているのはそのためです。
ペパーミントグリーンの上着に、駐車監視員であることを証明するマークの入った腕章と帽子を着用。
さらに安全性を高めるため、反射材入りのベストも組み合わせて使用されています。
制服に関する統一基準はこちらです。
・制服の色彩規定
・腕章のデザイン
・帽子の仕様
・反射ベストの着用
これらすべてが全国共通です。
どこで見ても同じ外観になります。
4.他の色だと何か問題があったの?

緑色以外の選択肢も検討されたと思うのですが、最終的にペパーミントグリーンが選ばれた背景には、いくつかの理由がありました。
警察官は紺色系の制服、交通整理員はまた別の色というように、それぞれの職種で色分けがされているんです。
駐車監視員には親しみやすさと視認性を両立する色が求められ、緑色が最適だと判断されたようでした。
街の景観に溶け込みすぎず、かといって威圧的でもない絶妙なバランスが緑色にはあるんです。業務の性質上、一般の人との接触も多いため、できるだけ親近感を持ってもらえる色として緑色が選ばれたという側面もあります。
まとめ

駐車監視員が緑色の制服を着ている理由は、視認性の向上と他職種との区別、そして親しみやすさの演出にありました。
警察庁が定めた全国統一の基準により、どこで見かけても同じペパーミントグリーンの制服を着用しているというわけです。
単なる色の好みじゃなく、すっきりとした目的と意味が込められた制服だったとは新しい発見でした!
街で見かけたときは、その緑色に込められた工夫を思い出してみてもらえればと思います。

